成功者たちの7つの共通点
ビジネスSNS「Wantedly」が、既存のサービス「Wantedlyのプロフィール」をリニューアル。それに際して実施している「#つながり方改革」プロジェクトにて、著名人の方へインタビューをし、それぞれのプロフィールページのライティングを担当した。
下記の5名の方に、経歴や手がけてきたことはもちろん、成功体験や失敗談、仕事におけるモットーなどをうかがって、簡潔にまとめてご紹介している。
(それぞれ、冒頭のキャッチコピーの下にある「さらに表示」というところをクリックすると、自己紹介文が見られるので、ぜひ)
【プロジェクト概要】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000021198.html
●ジャーナリスト・作家 佐々木俊尚さん
●株式会社ファミリーマート CMO 足立光さん
●株式会社ビームス ディレクターズルーム エグゼクティブディレクター 南馬越一義さん
みなさん、本当に素晴らしい方たちばかりで、取材の準備から取材に至るまで、とても良い経験になった。
そして、取材を進めていくにつれ、気が付いたことがあった。それは、彼らの思考や行動、信念に共通点が多いということ。
なるほど、これが成功者たちの頭の中なのか。これが成功者たちの生き方なのか。そう思わずにいられなかったし、ぜひとも自分自身の考え方にも取り入れていきたい、今後の人生の指針のヒントにしたいと思ったのだった。
そこで、インタビュー中にうかがったお話はもちろん、取材準備の段階で目を通した著書や過去のインタビューの中から、5名の成功者たちの7つの共通点をまとめてみた。
自分だけの中にとどめておこうかと思ったけれど、せっかくなので、シェアしたい。
<成功者たちの7つの共通点>
その1/公私を分けない
「仕事と私生活を分けて考える人が多いけれど、仕事と私生活はグラデーションで地続きなもの。仕事を変えても自分が変わらなければ、同じこと」
(片石貴展さん)
「ライフワークバランスという言葉が嫌い。仕事と仕事じゃないことに、境界線はない。仕事を楽しめない人は、かわいそう」
(足立光さん)
「遊ぶのも、インプットという仕事。お金になることだけを仕事と定義する必要はない。一定の辛さを伴わなければ仕事ではないと考える必要もない」
(佐々木俊尚さん)
仕事に対する価値観は人それぞれだけれど、私のまわりでも、公私を分けたがる人ほど、仕事が好きではない、うまくいっていない印象。
仕事を義務感で仕方なくやっているか、そうじゃないかの差もあると思うが、人生の大半を占める「仕事」というものを充実させられない人は、結局は私生活も充実しないのだろう。
<成功者たちの7つの共通点>
その2/出会いこそすべて
「これまでに出会った多くの人たちとのつながりで、仕事がつくられている。今の仕事があるのは、ご縁以外の何ものでもない。だから、五感を使って、足を使って、どんどん人とつながっていく」
(南馬越一義さん)
「私は一人では作品を作ることはできない。多くの才能ある人たちと出会って、力を借りて、新しいものを生み出してきた。みんなで作り上げたイメージが具現化する瞬間は、いつも鳥肌ものの感動を覚える」
(草野絵美さん)
「なるべくいろんな人に会いたいから、夜は意図的に会食で埋めている。年末は1日に、18時、21時、24時に予定が入ることも少なくない」
(足立光さん)
「お金よりも人間関係が大切。自分を形成するさまざまなレイヤーで、複数の共同体とゆるやかにつながるのが、人生100年時代の生き方」
(佐々木俊尚さん)
「好きなことに夢中な、心の底からリスペクトできる人がまわりにいる人生は、楽しいし、幸せ」
(片石貴展さん)
リーダーシップとか、画期的なプランとか、独創的なアイデアとか、「この人と仕事がしたい」という理由はいろいろあるけれど、結局は、人間力だということ。
どれだけ素晴らしいビジネスパーソンだとしても、人間性に疑問があれば、関わりたいとは思わない。自分を磨いて、物怖じせずに人とつながっていくことが大切なのだと感じた。そして、何もかも自分一人でできるなどと、奢ってはいけない。
<成功者たちの7つの共通点>
その3/人と違うことを恐れない
「イノベーティブなことがしたい。今までにないもの、誰もやっていないことを常に探して、これまでもやってきたし、これからもそうしていく」
(南馬越一義さん)
「何もかも人と違う人生だけれど、それでいいし、それがいい」
(草野絵美さん)
「誰もやったことがないプロジェクトを成功させること、長く赤字だった事業を立て直すことは、かなり痛快。人ができないこと、できなかったこと、初めてのことをすることに、とても喜びを感じる」
(足立光さん)
人と違うことに、誇りを持てるかどうかが鍵だと思う。人とは違う自分や、自分の決断、行動に自信がなければ、結局は怖気づいて、大多数に流される道を選ぶのだろう。でもそれは、意志のない人生だと思う。人に流されず、意志のある人生を歩むためには、人と違うことを恐れない心が必要だ。
また、一方で大切なのは、人と違うことが必ずしも正義ではないということ。人と違うことをすることで、誰のために何を生み出せるかという視点が重要だと思う。
<成功者たちの7つの共通点>
その4/好きなことを突き詰める
「『好きなこと×目標』が、人生のベース」
(片石貴展さん)
「純粋な『好き』という気持ちと、プロダクトへの『愛』こそが、自分を突き動かしてきた原動力」
(南馬越一義さん)
「私は、自分が夢中になれることから、価値を生み出している。その価値に対する評価がほんの少しでもあれば、人の心は救われる」
(草野絵美さん)
好きなことを無理やり仕事にしたというよりは、好きで続けてきたら仕事になっていた、それが理想的。
もちろん、才能やセンスは大切だけれど、好きだから続ける、好きだから工夫する、好きだからそれを通して人とつながる、そういうコツコツとした積み重ねが、仕事を生んでいるのだと思う。
単純に、生半可に好きなだけでは、仕事は生まれない。口だけではダメだということだ。
<成功者たちの7つの共通点>
その5/多くのインプットをする
「直観の裏には、蓄積された論理がある。いろんなことを経験し、学んで、蓄積させるインプットこそが、直観の基盤になる」
(草野絵美さん)
「出会った人、読んだ本、触れた情報が思考の源。そこから、自分の価値観を組み立てていく」
(佐々木俊尚さん)
「本を読め。時間を選ばずインプットができるのが、本。そこから頭の中でシミュレーションする習慣が身に付けば、アウトプットにつながっていく」
(足立光さん)
先日読んだ「働く大人のための『学びの教科書』」という本の中でも、人生100年時代を生き抜くための行動指針の一つとして、本を読むことが挙げられていた。
実際、最近意識的に本を読むようにしてから、自分は狭い世界、狭い思考の中で生きていたなと思わされている。
小さなことで悩まないためにも、今後の生き方について有益な情報を得るためにも、これからも本に触れていこうと思う。
<成功者たちの7つの共通点>
その6/常に自分をアップデートする
「新しい知見や経験を積まないと、自分の実績なんてすぐに古くなってしまう。いつも自分をアップデートして、価値を提供し続けていきたい」
(足立光さん)
「年齢は関係ない。頭脳労働なら、20代も70代もそう変わらない。知識や経験、学習をしながら情報をキャッチアップし、いろんなところにパラレルを走らせておくことが大切」
(佐々木俊尚さん)
過去の自分、今の自分に満足し、変わることを避けていると、会社によくいる「過去の栄光にすがり、口だけ達者で役に立たないおじさん・おばさん」のように、あっという間に必要のない存在になってしまう。
昔取った杵柄は、常に変わりゆく社会の中では何の役にも立たない。自分に足りないものは何だろう?といつも危機感を持ち続けるくらいが、ちょうどいいんだと思う。
<成功者たちの7つの共通点>
その7/ひとつの場所にこだわらない
「これからは、副業ではなく、複業の時代。その時々で必要とされる場所で、さまざまな人、共同体とつながって生きていくのが、これからの生き方」
(佐々木俊尚さん)
「いろいろな組織に属して、違う活動をすると、新しい知見、新しい出会いが加速度的に増えていく。同じ組織の限られた人とばかり会っていては、視野が狭くなる」
(足立光さん)
人生観や価値観は、所属する場所や参加するコミュニティに大きく左右されるもの。そして、居心地が悪いと思いながらもその場所に留まり続けることは、自分もその居心地の悪い場所を形成する一部分になっているのだということを忘れてはいけない。
また、世の中を賢く、豊かに生きていくためには、「視点の多様さ」が本当に大切だなと最近思う。自分の意見や主張は、あらゆる意見や主張の中の一つでしかなく、一つのことをいろんな人がいろんな視点で見ているということ。それを理解できていれば、他人に対する共感や、優しさが生まれると思うし、選択肢が増え、自分の世界の狭さから抜け出す一助にもなるはずだ。
あらためてまとめてみると、本当にたくさんの金言を、短期間のうちに得ることができたなぁ。ありがたや。
成功者たちに少しでもあやかって、自分自身を成長させていきたいと思う。